14 披露宴、誰を呼ぶかと予算の話。(その2)


今回は前回の予算に続き、誰を呼ぶか・・・の話です。

挙式は宗派でスタイル(進行)が決まっていて、人前式も進行はそれぞれの神前式や教会式などとそれほど変わることはないと思います。

しかし、披露宴は規模(人数)はもちろんのこと、実施する内容も皆さんそれぞれでかなり考え方に幅があります。

規模も家族同士で会食というスタイルから親戚・友人も呼び会社関係も呼び中には直接は面識がなくても地元議員も招待するという方もおられます。

 

この披露宴、どのぐらいの規模でどんな内容でという確認は両家で話をして(もしくは二人で)決定されていることと思います。

結婚の話し合いでは定番のフレーズ『簡単に』とか『普通で』とか『二人にまかせましょう!』などの言葉が飛び交います。

 

簡単な披露宴、普通の披露宴といっても片方の家の“簡単な披露宴”がそれこそ友人や親戚や会社関係を呼び一般的にはしっかり披露宴と見えてもそのご家庭の感覚では“簡単な披露宴”かもしれません。

また片方の家の“普通の披露宴”が家族と一部の親戚を呼び会食すること、それが“普通の披露宴”かもしれません。

 

簡単と思う規模が、一般的には“しっかり披露宴”で・・・・。

簡単ではない普通クラスと思う規模が、一般的には“簡素化(シンプル)披露宴で・・・・。

 

両家の思惑が噛み合わないと、しまいには『二人にまかせましょう!!』となってますます規模が定まらない、つまりは誰を呼ぶかが決まらない・・・。

最近よくお見受けする傾向です。

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両家の話し合いでは、抽象的な“簡単”“普通”“それほど立派でなくても・・・”等の言葉でなく『誰(親戚・友人・会社)を呼ぶか』はしっかり決めていただきたいと思います。

規模さえ決まれば、その後の話合いはとてもスムーズに運ぶと思います。

 

規模を決められる際には・・・・。

ぜひ『呼べば呼ぶほど、予算が助かる』ということを念頭においていただきたいと思います。

 

新郎新婦様やご両親の中には、税理士さんや経営コンサルタント、経営者の方などももちろんおられますが・・・。

そんな普段、お仕事では常に数字を見ながら予算を立てられておられる、ビジネスで数字が得意な方々もなぜか結婚式になると予算が苦手、もしくはまったく判断出来なくなる方をよくお見受けします。

おそらく根底には、一生に一回の神聖な結婚式、ビジネスのスタイルを持ち込んではならない・・・・ドライに割り切ってはならない・・・・そんな思いがあるのではないかと思います。

 

しかし、限られた予算、使わないということではなく“何に”“どれだけ”使うか“という考えをしっかりたてて、大きなお金だからこそ、そしてそれこそ一生に一回の晴れの日だからこそしっかり、真剣に、そして上手に予算立てしていただきたいと思います。

長々と書きましたが・・・ここで言いたいことはとてもシンプルです。

先程も述べましたが『呼べば呼ぶほど、予算が助かる』です。

 

披露宴、呼べば呼ぶほど規模が大きくなれば大きくなるほど何となく、予算がかさむイメージがあります。

しかし結婚式も展示会などの集客イベントと全く同じで『呼べば呼ぶほど、予算が助かる』のです。

お一人お一人におもてなしするのは、基本、食事と飲物とギフト(引出物)です。

つまりは変動費です。

 

それ以外のものは、演出機材だったりご本人のお衣裳だったり会場装花だったり・・・。全て固定費です。

 

持ってこられる(ご祝儀)分をまるまる食事飲物と引出物で、きっちりお返しするというのは考え方としては少し違っていて、照明や音響などの演出機材にしろ会場のお花にしろおもてなしする側がおもてなしされる側へ楽しんでもらうための“もの”なので集まった全員がそれを供与するという考え方が正しいと思います。

 

つまりは固定費にあたるものも列席者全員で供与するから負担も列席者全員でするということです。

固定費はたくさんの人で分ければ負担が少なくなります。(当たり前ですが・・・・。)

 

しかしながら先にお話ししたように、経営のプロ中のプロの方達でもなぜか結婚式になるとこの固定費と変動費という予算立てには、基本中の基本の考え方を忘れてしまう場合が多々あるようですので、結婚式にも変動費と固定費があるということ、通常は呼べば呼ぶほど予算が助かるということを知っておいていただきたいと思います。

 

晴れの日の貸衣裳は・・・。

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