月別アーカイブ: 2022年3月

7.チャペル式(PART 1) ⇒カトリック(新郎・新婦のいずれかが信者) プロテスタント(誰でもできる)


<チャペル式の魅力>
今や結婚式と言えば神社よりチャペル式が圧倒的に主流となっています。日本での歴史は、いろんな説がありますが、1981年のダイアナ妃の結婚式がきっかけで一気にチャペルブーム(正確にはウエディングドレスブームと言った方がよいかもしれません)になったと言われております。
そこまでチャペル式が拡がり、一時のブームではなく定着したのはそれだけ魅力があり、日本人にも受け入れやすい形式だったと言えると思います。
よく、『式のスタイルのご希望は?』とお聞きして、『チャペル!』と答える方に次の質問をします。
『チャペルのどこに魅力を感じておられますか?』
そうして返ってくる答えで多いのは・・・・。
① 『なんとなく、雰囲気がいい(憧れている)』
② 『ヴァージンロード!』
③ 『ドレス!』
④ 『かつらが嫌なので・・・。』
⑤ 『みんなに祝ってもらえる』
だいたい①~④の4つが多いのではないかと思います。
① と②は本来教会式がもつ独特のムードやプログラムのことを指していて
③ と④が衣裳に関すること、⑤が列席者のこととなります。
衣裳を除く①と②と⑤が教会式の魅力のことを指しています。
つまり教会式とは
“みんなに見守られながら、厳かな雰囲気の中、愛を誓う式”
と表現出来ると思います。
この詳しい次第(プログラム)や魅力の演出は別の機会に述べさせていただきますが、
魅力の一つにあげられる“みんなに見守られる”は最近だと少しぴんとこない人もいるのではないでしょうか?
今のように教会式が主流になる前はほとんどの方が神前式でした。
それも神社でなくホテルや式場の中にある神殿で式を挙げられる方が圧倒的に多かったのです。
神前式がもともと家族と親戚が参列して挙げる意味合いが強いこと、そしてホテルや式場の中に造られた神殿は列席出来る人数が2~30人のキャパに神殿がほとんどだったため、式に友人が列席するということはほとんどありませんでした。
そんな背景から、チャペルブームになり次々とホテルや式場では、チャペルが造られたわけですが、神殿より大きい広さで創られ友人も列席できるようになったこと、そして神前式と違い教会式は親族だけでなく友人や知人も列席が可能なため、教会式=たくさんの人(友人や知人)に祝ってもらえるという構図が確立されました。
チャペル入場と言えば新婦と新婦父で入場、退場と言えば友人など多くの人からフラワーシャワーで祝福という入退場の神前式にはない演出も人気を呼び一気に拡まりました。
その教会式が定着してからは、ホテル内に造られる神殿が教会のように友人も列席出来る大きな神殿だったり、最近は新たに神社式が人気になり、もともと神社だとホテル内の神殿より収容人数が大きいため神社式に友人や知人も列席することが増えてきたので、教会式がみんなに祝ってもらえるというと最近は神前もみんなに祝ってもらえるようになってきているとこともあるので、列席者の違いは少なくなってきてます。
ただ教会式が人気が出始めて定着するまでの間はチャペル=友人も列席 神前=親戚のみということが一番大きな違いでした。
この2~30年の間で、人気に火がつき一気に定着するまでになった教会式ですが、人気が出始めたころはよく(特に両親)こんな質問をされました。
『うちは、クリスチャン(キリスト教徒)ではないのだけれども、子供たちが教会で挙げたいと言い出して困っている。そもそも仏教徒でも挙げれるのか?』
今ではこんな質問さすがに、されなくなりましたが・・・20年前ぐらいまでは、新郎新婦が教会式と言っていることがとても特別な、ご両親からすると“変わったこと”言い出しているという視点で捉えられる方が多くおられました。
CHAPEL イメージ

<チャペル式の宗派とは>
今では仏教徒でも、教会式を挙げられるということを皆様ご存じですね。
では、教会式はどのキリスト教でも誰でも挙げられるのかというと答えは“NO”です。
教会の宗派は、大きく分けて2つあり『カトリック』と『プロテスタント』があります。
プロテスタントは信仰宗教に関係なく誰でも挙式出来ますが、カトリックは両名もしくはどちらかが信者でなければ挙式を挙げることが出来ません。
ですので、通常ホテルや専門式場で教会式を挙げられる場合は、『プロテスタント』ということになります。
式を進行する方のことも、牧師と言ったり、神父と言ったり皆さんそれぞれなのですが、
カトリック=神父 プロテスタント=牧師と決まっています。その他 下記のような違いがあります。

《カトリック》
(司会者) 神父
(バージンロード) 赤か緑
(神を拝す場所)御堂
(再婚者の結婚)不可
(神を拝す式)ミサ
(十字架)キリスト像がついている

《プロテスタント》
(司会者) 牧師
(バージンロード) 白
(神を拝す場所)礼拝堂
(再婚者の結婚)可(理由により)
(神を拝す式)礼拝
(十字架)十字架のみ

いかがでしょう?

式を決める段階になって式場担当者から説明を聞き、それで種類があることに気づく人も多いようです。またその説明もなんとなく、聞いてしまって忘れたり・・・。
せっかく一生に一度の式を挙げるのですから宗派のこと、スタイルの違いは知っておいた方がよいと思います。
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6.神前式・チャペル式 ⇒ 希望動機はロケーション!?

結婚することが決まったら、式をどんなスタイルでするか、を一番最初に決められる方が多いのでは?と思います。
神前式とチャペル式の違いは、一言でいえば宗派が違うということです。

実際は私はキリスト教がいいとか神道(日本独自の宗教。仏教とは違います)がいいとか、そんな言い方される方はまずおられません。

式場の選択に、この挙式会場が含まれ、『〇〇という会場のチャペルがいい』とか『○○神社で挙げたい』など・・・。
つまり式のスタイルの希望動機は、“どんな宗派で”ではなく“どこの場所で”がほとんどの方の希望動機であり、それはロケーションのことを指しているということになります。

宗派のことでいうと、日本では宗派は仏教の方が圧倒的に多いと思いますが、普通に考えれば仏教=寺=仏式が多くなるはずですが、日本式というと神前式(お寺で挙げる仏式も、もちろん存在します)のことを一般的には指します。特に改宗しなくても普通に出来ます。
神道と仏教は違う宗教ですが、ここ日本では家に神棚(神道)も仏壇(仏教)もあり、共存していたりします。このあたりのことは結婚する上で知っている必要はまったくないのですが、神社で式を挙げられる方でしたら知っておくとよいことでもあると思います。

完全に横道にそれましたが、式はほとんどの方が“どんな場所で”つまりはロケーションで選ばれているということかと思います。

また“和(神前式)”か“洋(教会式)”かという表現をされる場合は、ロケーションに近いのですが和装(白無垢)か洋装(ドレス)かをイメージしておられることが多く、つまりは着たい衣裳が式のスタイルを決めるということもあります。

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この根底にあるのは、残す(画像)イメージがすごく強いのではないかと感じます。
一生に一回、生涯を共にする相手との約束をするその場面だから自分がどんな衣裳で背景はどんな場所で・・・。
最も大切な場面だからこそ、のちのちその時のことを臨場感を持って思い出すであろう写真のことも一緒にイメージして式場を決定していただきたいと思います。

5.人前式 ⇒ 候補にあがるのに人前式が何か知らない!?

最初にご来店いただいた新郎新婦様にアンケートを書いてもらいます。
挙式の希望欄で人前式にチェック入れられる方に希望される理由をお聞きするシーンで・・・。

プランナー)『人前式を希望されていますが、どんな人前式を希望されていますか?』
新郎新婦)『特に希望はありません』
プランナー)『それでは場所はどこか希望はありますか?』
新郎新婦)『特に希望はありません』
プランナー)『・・・・・・・・。』

よくあるシーンです。
なぜ人前式を希望されているのに希望がないのか・・・・。
BISCALIA

 

<人前式>
形式や格式にとらわれず、列席者に結婚の証人となってもらうスタイル。
ふたりに縁のある場所を会場にしたり、ふたりで考えたオリジナル進行で行うことも可能。

① 列席者に証人になってもらう。
② 会場を自由に選べる。
③ オリジナルな進行で行うことが出来る。

① ~③の3つが主な人前式の特徴です。

冒頭のようなシーンはなぜおきるのでしょう!?
次の質問をするとすぐに答えが出ます!!
プランナー)『なぜ、人前式にしようと思われたのですか?』
新郎新婦)『人前でキスするのがちょっと・・・・。』
『三々九度とか、何かかしこまった感じが抵抗あるんです。』

答えはまちまちなのですが、人前式を希望しているけど人前式のことは良く知らないと言う方の共通点は1つ!
教会式のここが嫌、神前式のここが嫌というそれぞれ思い描く自分自身にとってのマイナスなところを避けるための“人前式希望”なのです。
もちろん、人前式に決まりはありません。〇〇式のこの部分を省いて式をするから人前式というのはチョイスとしては正解です。

ただ教会式にしろ、神前式にしろ、教会や神社に事前に確認してみて、式のここを省きたいだったり式でこの行事を追加したいと事前に聞いてみると案外すんなり通ったと言う事例がたくさんあります。
まずは、やりたくないということがあれば事前に教会や神社に聞いてみることをおすすめします。
またやりたくないことをやらないという理由で人前式になったとしても、先に述べさせていただいた人前式の特徴《①列席者に証人になってもらう。②会場を自由に選べる。③オリジナルな進行で行うことが出来る。》をしっかり把握して人前式を行ってほしいと思います。

自分自身にとって一生に一度の大切な行事です。
式の特徴だけでなく、なぜそれをするのかの意味をしっかり理解して式を挙げてほしいと思います。

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4 当日の披露宴の演出 ~どう見せたいか?の前に何のためにやるかを考える~

今から2~30年前の結婚式では、結婚披露宴の演出というとキャンドルの点火の際にシャボン玉を飛ばすとか・・・・ドライアイスがもくもくと出ている中でケーキ入刀をするとか・・・・。新郎新婦を舞台に立つ歌手のように演出する、“見せる”演出というものが大流行でした。
バブル期のころの話です。
最近はゲストにどう喜んでもらうか、どう参加してもらうかという本来の観点で“あたたかい”演出を心がけるようになってきているようです。




同じ演出をするにも、下記のような考え方を心がけると披露宴の演出の作り方が見えてくると思います。

<どう見せるか ⇒ 何をどう伝えるか>
披露宴ではしっかり伝えるべきことがあります。
① 新郎新婦の生立ち
② 新郎新婦の馴初め
生立ちは相手側の列席者(新郎であれば新婦側)を中心に自分自身がどう生きてきたかということをしっかり伝えることが大切です。
馴初めは二人がどう出会って今日まで来たかをしっかり伝えることが大切です。




① ②この二つを伝えることが披露宴の目的です。
何のためにやるのか、から完全に外れてしまう演出はその後自分自身の心も列席者の心にも残らないものになると思います。
ぜひ披露宴のプログラム作りには、そもそも披露宴は何のためにやるのかを常に意識して組み立ててみてください。

鏡

当社主催のキモノショー2014(毎年開催しているキモノフッションショーです)の模様です。


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