会場レイアウトというと新郎様は、=(イコール)席次をどうするか?と考えられる人が多くおられます。
(↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑席次については以前のブログで書かせていただきました。ぜひこちらもどうぞ!)
つまりは、『どの順で座ってもらうか』→ 招いた人達をどの位置(ポジション)に配置するかが重要と考えられる訳です。
一方、新婦様は会場レイアウトというと、=(イコール)会場装花と考えられる人が多くおられます。
つまりは、『自分たちの会場をどう飾るか』→ 招いた人達にどう楽しんでもらうかが重要と考えられます。
そこで今日は会場レイアウト(お花編)と題しまして、どんなお花がよいかとかどんな色がよいか・・・・ではなく会場装花の打合せをする前に知っておくとよい、失敗しないための会場装花の基本知識をお伝えします。
フラワーコーディネート担当者には、まず下記の順序で3つの事柄(希望)を打合せ前に伝えることがよいと思います。その3つとは・・・・。
1)予算 → 2)色 → 3)(かわいい)とか(ゴージャス)等々の抽象的なイメージ
この3つです。
予算は、とにかく花は無限大ですから、好みを次々いっていくと莫大に金額が膨れ上がってしまい打合せが全てやり直しということがあるので、まずは大枠の予算を伝えることからスタートすることをおすすめします。
次に“色”ですが・・・花は季節により価格が違います。どうしても入れたいという花があるときは別にして、Q 好きな花はありますか?などと聞かれてお願いしてみたら、随分ボリュームが少なくなってしまったということがよくおこります。なので最初に伝えるのは“花の種類”ではなく“色”がいいと思います。
そして、予算と色だけでは、イメージは伝わりません。最後にイメージを伝えましょう!!
この3つを伝えれば、会場装花の案はだいたい出てきます。その案からもう少し予算をプラスして花を足すとか・・・好きな花を入れて変更するとか・・・さらにイメージを加えて(もっとかわいく等々)デザイン案を変更していくとか・・・・。
いずれにせよ、予算も無限なら、デザインも無限なので、上記3つを最初に伝えてからスタートすることが肝心です!
と、ここまで、言ってみれば当たり前ということを述べましたがここからが本題です。
下記の5つを知っておくと、会場装花の仕上がりが断然よくなる!!というお話です。
1.会場の色とコントラストをつける(同化しない)
2・ライナーを入れる
3.小物(印刷物やお花の小物使い)や葉物や枝もの(花だけでなく)のことも考える
4.テーブルの大きさを計算に入れる
5.持ち帰れる形で作る
この5つです。
こちらは、案が出てきてからチェックするポイントとして見ていただいてもよいですし、
この5点を最初に述べた3つの希望(予算、色、イメージ)の後に、さらに5つの希望を先に加えて出していただいてもよいと思います。
1.は、好みと違いますが好きな色を言って、望みの雰囲気になっても実際に当日会場で見ると会場の壁に同化してまったく目立たないということがたまにおきます。
会場の色を避けるということを知っておかれるとよいと思います。
2.はライナーが入るだけで随分雰囲気が変わってきます。テーブルクロスやチェアカバーなどの色も重要ですが花以外でそれほどお金をかけずに、けれどもとても効果的なアイテムだと思います。
3.1の会場の色味と同じ話なのですが、花の側には席札などの印刷物が置かれます。花以外のテーブルにのるものにも気を配る(色を把握する)とよいと思います。
また花というと花そのものに目がいきやすいのですが、葉物や枝物(生花より安価でボリュームが出しやすいです)も上手に使って高低差や動きが出せます。
4.テーブルの花のボリュームだけに気を取られると、実はその割にテーブルが小さくボリュームがありすぎる・・・なんてことも。テーブル装花のボリュームに関しては、常にテーブルとのバランスで見るよう心がけてください。
5.最後に会場によっては持ち帰りNGというところもありますが・・・・可能な場合はぜひ持ち帰り出来る形にすることをおすすめします。全員の数を小分けにして持ち帰れるという形にされる方もおられますし、仮に数人の方のみが持ち帰るとしても、「女性優先で・・・」等 司会の方に工夫して最後に言ってもらうだけでとても喜ばれます。
会場装花というと、花そのものに視点が行きがちですが、上記5点を知っているか否かで仕上がりは確実に変わってきます。
以上のことを気をつけながら“会場装花”の打合せを楽しみながら、自分たちの一生に一回の会場作りをしてみてください。