カテゴリー別アーカイブ: 結婚に纏わるあれこれ

1 『結納』「それぞれの家で考えると納得!結納の基礎の基礎」

結納品、受書、家族書などのしきたり品と記念品、結納金など
結納当日までに準備するものリスト

結納をすることが決まったら、まずは日時や場所、仲人の有無を決めよう。日程は結婚の3~6カ月前で大安・先勝・友引のいずれかを選ぶことが多く、場所はホテルや料亭、式場などが一般的。次に関東式、関西式などのスタイルを決定し、それにあわせて結納品、家族書などの儀式的なアイテムを手配。さらに男性からの結納金の金額や婚約記念品のこと、女性からの結納返しの金額、会場費の負担をどうするかなどを決め、当日を迎えて。服装についても両家で話し合って、トーンをそろえておくと安心。  (ゼクシィネットより)
参考アドレス http://zexy.net/mar/manual/kiso_yuino/chapter2.html

結納ってむずかしい・・・結婚式するのに結納って必要・・・結納ってつまり何?




結婚の相談にのっていると、こんなフレーズをよく聞きます。ゼクシィネットにも上記のように掲載されているので調べればすぐ出てきます。では詳しくはゼクシィネットでお調べくださいm(__)m
もちろん冗談です。
もっともっと常識的なこと基礎の基礎がわかっていないと結納は理解出来ません。
昔は結納は(最近もやっておられる方はもちろんおられます)家でやるのが慣習でした。家でやると考えると結納本来の意味もだれが手配したらよいかということも理解出来ます。質問です。
Q 結納を家でやるとしたらどっちの(新郎家OR新婦家)家でやるのが正解でしょう????
あっ!お嫁取り(新婦が新郎の家に嫁ぐ場合)の場合です。
A 答えは、新婦家です。

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結納と結婚式を時系列で見ると
結納⇒婚約・プロポーズ・両親への挨拶・両家顔合わせ
結婚式⇒挙式(入籍)・お披露目
となります。つまり結納とは結婚の約束であり新郎家が新婦家に行き「娘さんをください」という行事です。
たまに新郎家が結納の場所を先に手配されて、新婦家が戸惑うという場面がありますが、結納の場所は新婦家が手配して新郎家に案内をして新郎家の到着より先に行って待っていると言うのが正解です。
新婦家が自分の家に新郎家を招くと考えるとイメージがつかみやすくなると思います。

23 “ 晴れ(ハレ)の日” について

晴れの日かしいしょう というサイト名で運営している関係で昨日(成人の日)は心配されたお客様からたくさんお問合せをいただきました。

今、ニュースで取り上げられている、HARENOHI(ハレノヒ)とは当社は一切関係がありません。ご安心ください。

 

晴れの日という言葉は最近使わなくなりました。皮肉なことに残念なニュースでクローズアップされてしまいましたがこのニュースで改めて晴れの日が注目されていることと思います。

 

晴れ(ハレ)の日 【はれのひ】

多くの人から注目されて、光栄に感じる特別な日。待ちに待った、その人の生涯において記念すべき日。人生でただ一度になるであろう、めでたい日。

 

最近使われなくなった要因は、節目というものを大切にしようという意識が段々薄れてきたことが要因ではないかと思います。

 

一概に言えませんが我々ブライダル業界が直面している入籍はするけれども式や披露宴は行わないカップルが増えている(実施率低下)ことも節目を大切にする気持ちが薄れていることも関係しているのではと思います。

 

当社のサイト名の“晴れの日かしいしょう”ですが、当初この節目感を大切にしようという思いでつけさせていただきました。

成人式や卒業式、結婚式がその“晴れの日”にあたるからです。

 

お客様の一生に一度をお世話する我々の覚悟です。

つまり『お客様に対して節目を大切にしましょう』と呼びかけるのではなく、

『お世話する我々が一生に一度という覚悟でお世話させていただきます』という思いを発信したくて、この名前をつけさせていただいた次第です。

 

東京や横浜の近隣の同業の方々がその場の対応で被害にあわれた方々を助けた(着物レンタルや着付け)こともあわせて報道されました。

 

私事ですが、以前ホテルで宿泊支配人をさせていただいた時期があります。

ホテルの形態にもよりますが、一般的にホテルは、宴会や婚礼、レストラン、宿泊等々様々な形で訪れられるお客様のご意見やご要望は一旦全て宿泊担当者が受け付けます。

そして中にはクレームになってしまった場合、クレームの対応は大体宿泊支配人が対応します。

そんな関係でこの時期たくさんクレーム対応をさせていただきました。

どんなクレームもよりよい着地というのは、共通しています。

『申し訳ありません』で終わるのではなく、しっかりお詫びした後、『今度は必ずこのようなことがないようにしっかりやらせていただきます。ぜひもう一度チャンスをいただけませんか?』と着地します。

つまり、これからも関係を続けさせてください、という終わり方です。

 

自分の経験から長々と書かせていただきましたが、この着地が唯一、絶対に出来ないタイプのお客様がおられます。

 

もうお分かりかと思いますが・・・・。晴れの日(一生に一度の節目の日)のお客様です。

つまり『もう一度チャンスをください!』と言えない、だからこそ尚更のこと強い覚悟で挑ませていただくということです。

 

店名や社名、サイト名に晴れの日をつけるかつけないかに関わらず成人式や結婚式のお世話をさせていただける我々は新人からベテランまで、アルバイトから経営者まで、立場に限らずほとんどの人が共有している思いでもあります。

 

だからこそ、理由はわかっていませんが、それだけ大きな報道にもなりました。

意図的に行われたとすれば絶対に許されません。

 

今回皮肉なことですが、はれのひ(節目)がクローズアップされましたが、同業の我々は今まで通り、これからもお客様の晴れの日(節目)に覚悟をもって挑ませていただきます。

15 総曲輪コレクション2016 <ブライダルブログ番外編> 結婚式に(少し)憧れが足りない!?

今週の木曜日(2016年9月22日)、今年も総曲輪コレクションが開催されます。

総曲輪コレクションは富山県富山市で毎年9月(今年で4年目)に開催される北陸最大級のファッションショーです。

当社は第一回目から毎年ブライダルのファッションショーを担当させていただいています。

もう4年目なので主催者の方からは『今年もよろしく』というビジネス会話としては最少最短のコミニケーションで物事が決定していくのですが・・・・。

実は試行錯誤を繰り返した第一回目の時には総曲輪コレクションにブライダルは有か無か?????という議論を何度かさせていただいたのです。

『なぜ。ファッションショーでブライダルショーがあってはいけないのか?』と思われる方もおられるかもしれません。

これは今のファッションショーの在り方によります。

皆さんは『リアルクローズショー』というスタイルのショーをご存知ですか?

この表現自体はあまり耳にしません。もしかするとファッション業界の方しかご存じないかもしれません。

ではこのファッションショーの名前はどうでしょう?

『東京ガールズコレクション』

はい!皆さんご存知ですよね! この東京ガールズコレクションという誰もが知っているファッションショーのテーマが『日本のリアルクローズを世界へ!』なのです。

で、リアルクローズって何?の説明ですが・・・。

一言でいうと『現実性のある服』ということです。

つまりは東京ガールズコレクションなどここ数年たいへんブームになっているフッションショーは有名モデルやタレントやそして時には一般のモデル(最近は人気のアマチュアモデルという人たちもいますね)に『現実性のある服』を着てもらいファッションショーを行うスタイルということなんです。

有名なヨーロッパのブランドのファッションショーなどでは、実際にモデルが着用する服はショー向けに服が作られています。実際にはその服そのものが売られることはなくショーのイメージやテーマをコンセプトに、ショーの後に一般の方が着れるように作りなおされているというのが現状かと思います。

そこで一般に着れるような服でショーをやろうというのがリアルクローズショーの定義でそれが最近イベントとして大うけしている・・・という訳です。

(私専門がブライダルですので専門の方から見ると少し違うとか解釈が大雑把とうつるかもしれませんm(__)m)

そこで先の話でファッションショー(リアルクローズの)にブライダルショーは有か無かという話にいたります。(結婚する場面では)ウエディングドレスは実際に結婚される方が着られる服という意味では現実性のある服(リアルクローズ)ですが普段着る服ではないですよね。週末にパーティーがあるからウエディングドレス着て行こう!!なんて人いないですよね。

そんなことでリアルクローズのファッションショーにブライダルショーは有か無かという話になった訳です。

今年4年目になる総曲輪コレクションは当初のどんなショーを作るのかという議論から毎年回を重ね今はリアルクローズだけでなく着物やブライダルやスポーツファッションなどさまざまなスタイルのファッションショーがしっかり分けられて全体を構成するようになりました。

ですので、ウエディングドレスのブライダルショーはリアルクローズか否かという議論はありません(笑)

なぜこのブログでわざわざそんな話をしたかというと・・・・。

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今週に控えているので1つは宣伝です(笑)。

と、言ってもオープンスペース(グランドプラザ)なのでもちろん無料です。たくさんの方に見に来ていただきたいという思いからの宣伝です。

9月22日(木・祝)午後1時~5時まで。

場所:富山市総曲輪グランドプラザ

ず~っとフアッションショーやってますので富山県(石川・福井・新潟県の方も)の方はぜひ遊びにお越しください。

リアルクローズのファッションショーが流行っているファッション業界と今のブライダル業界が似ているなぁと感じたのでその話をしたいと思ったのです。(ようやく本題です。前置きとするとすご~く長くなってしまいました!)

何を感じているかというと、今のファッション業界もブライダル業界も『憧れ』が足りない!!!!ということを感じているのです。

ショーで言えばリアルクローズが悪いということでなくリアルクローズが正解で普段着れない洋服をショーで見ても意味がない(不正解)とする考え方が間違っているということを言いたいのです。

リアルクローズショーを説明するコメンテーターがテレビで『普段自分も着れる服をショーで見れるからいい訳で自分が着れないような服を凄いスタイルのモデルが着て颯爽と歩くショーなんて意味がないんです。』と話しているのを見ました。

そしてこの感覚でリアルクローズ(現実性のある服)は服の世界に限らずブライダル業界をはじめ、すべてにおいて“現実性”のあるものだけがよしとされる風潮にあり、そんな中でブライダルも“現実性”だけが重視されるようになってきているように感じたのです。

ブライダル業界の重鎮、ブライダルのデザイナーというと日本では第一人者の方から(名前は誰もが知っています)聞いたお話です。

昔は花嫁さんは家を出る時から花嫁でした。その場合ご本人もたいへんなことがありますが、1)衣裳屋は衣裳を自宅に届ける、2)美容師と着付師は早朝(それもかなり早い時間)自宅に行きヘアメイクと着付をする。とお世話するスタッフもたいへんなエネルギーを使います。ブライダルのプロも結婚する本人も“手間”なのでという理由で家を出る時は普段着で式場に入る新婦様がほとんど、という時代になってしまった。だから近所の子供など(特に女の子)誰も花嫁さんを目にしない。その結果、小さい女の子が将来何になりたいと聞いて『花嫁さん』という子がいなくなった。つまり花嫁さんの憧れがなくなってしまった。花嫁さんとして家を出るという呼びかけをブライダルのプロからする必要がある。というお話です。

もちろん近所の方に見てもらうためだけに自宅で花嫁さんになる・・・訳でありません。

家で花嫁さんになったらご両親にご挨拶するよう着付師さんや美容師さんに進められます。前の晩寝る時でも普段と同じ親子です。朝起きて花嫁さんになった娘の姿で対面する娘と親子というシーンがあることで大きな節目を感じられる方は多いように思います。

つまり“家を花嫁で出る”という行為だけでなく嫁に行くという節目をそれぞれ感じる機会まで省いてしまったとも言えます。

この風潮が先のリアルクローズが正解という角度で語る『自分が着れないような服を凄いスタイルのモデルが着て颯爽と歩くショーなんて意味がない』と重なって聞こえてしまいました。

現実性のみを重視して、(もちろん現実性が悪いとは思いません)それだけが正解とする考え方で物事を進めると、日本人が大切にしてきた精神性(節目を重んじる)や憧れ(将来あんな風になりたいという夢)がなくなってしまうということかもしれません。

もしかすると現代の我々は、外見(ファッション)だけでなく精神までリアルクローズ(現実性のある服)をまとってしまっているとも思います。

ブライダルのプロの一人として、そんな時代だから仕方ないなどとけっして時代のせいにしてはいけない、失った憧れ感や日本人が結婚において大切にしてきた精神性を今一度しっかり伝えていかねば・・・と思うのでした。

あっ!しつこいようですがリアルクローズショーが悪いと言っているのではなくそれだけが正解としてしまうことで失くすものがけっこうあるのでは・・・・というお話です。